お歳暮に贈るべきでないものとは

お歳暮はお中元とともにわが国の伝統となっている贈答の習慣で、普段お世話になっている人に対し感謝の気持ちを表すためのものです。したがって、大事なのはあくまでも心がこもっているかどうかであって、商品そのものは二の次ということになります。ただ、そうは言ってもあくまでも儀礼ですから、相手に失礼にならないような商品を選ぶ必要があります。世の中にはお歳暮にふさわしくないとされる品物もあるので、そうしたものは避けるようにします。
お歳暮にふさわしくない品物としてまず挙げられるのが、現金・商品券・ギフト券の類です。このような品々はあまりにも即物的すぎるため、よほど親しい間柄でない限り避けるのが賢明です。特に会社の取引先などの場合は、不当な利益供与と受け取られるおそれがあるので注意が必要です。即物的といえば、下着や靴下類なども避けた方が良いとされています。
高級品であれば中にはもらって喜ぶ人もいるかも知れませんが、こうした品物は通常は誰でも自分で購入して当たり前なので、わざわざ贈ったりすると貧しい人に施しをしているようなかたちになってしまいます。一方、相手の身分によっては贈らない方が良いものもあります。たとえば腕時計や通勤カバンなどは、会社の上司などには贈らない方が良いとされています。というのもこれらの品物は「頑張って仕事に励め」という意味合いにとられかねないので、目上の人に贈るのは失礼に当たるからです。
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