おせちの特徴について

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おせちの特徴について

time 2022/10/15

おせちの特徴について

現在のおせちは重箱に様々な料理が詰められているのが特徴です。本来は節句と呼ばれる季節の節目に作られる料理でした。節句には様々なものがありますが、江戸時代に公的な祝日として5つの節句が決定され現在でもその伝統が続いています。例えば3月3日は上巳の節句、5月5日は端午の節句、7月7日は七夕の節句とされます。

上巳の節句は桃の節句とも呼ばれ、現在でも親しまれています。一般的におせちとは正月に食べる料理のこととされていますが、本来は正月だけでなく様々な節句の際に作られた料理のことです。1月7日は人日の節句と呼ばれており、節句料理として七草粥が食べられます。同様に上巳の節句では菱餅や白酒、端午の節句では菖蒲酒などが節句料理とされます。

節句とは中国から伝来した陰陽五行説に基づく季節の節目のことです。もともとは季節の節目に朝廷で節会と呼ばれる宴会が開かれており、その料理として節句料理が作られました。江戸時代になると次第に飾りとして作られるようになります。さらに明治時代以降になってから重箱に料理を詰めるようになり、第二次世界大戦以降はデパートなどで正月料理として販売されるようになりました。

おせちには様々な料理が含まれますが、祝い肴と焼き肴、酢の物、煮物の4つに分類できます。例えば祝い肴にはニシンの卵である数の子が添えられます。数の子は卵の数が多く子孫繁栄を願う意味合いがあります。本来おせちとは季節の節目に作られる節句料理のことでしたが、現在では正月を祝う料理というように意味合いが変化しています。

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